こんにちは!とんちゃんです。
先日、仙台でまた2歳の子が亡くなった悲しい悲しいニュースがありました。幼児虐待などの辛いニュースは最後まで見る事が出来ずテレビを消してしまいます。なのではっきりとした情報は知りませんが
昔、近所にいたネグレクトを疑う家庭のお話をご紹介します。
*悲しい結末ではないお話です。
近所の愛想のいい兄弟
私がまだ21才くらいの話で、長女が2才くらい。
次女の出産育児で、主人と私の実家に長い間里帰りしていたのですが、近くに小学校があり、いつも長女を連れて遊びに出ていました。
ある土曜日の午前中に遊びにいくと、
兄妹の2人が遊んでいて、小さな娘をとても可愛がってくれ、一緒に遊びました。
優しくていい子だなぁ!とすっかり仲良くなり
お昼ご飯の時間だからお家に帰るね!と、さよならするつもりが。。
その兄妹も何故か家までついてくるのです。
「おばちゃん喉乾いたからお水貰えませんか?」
と言われたので、ジュースとお菓子を持たせて
「ママご飯作って待ってるよ?持って帰って食べね?」
「お家、鍵かかってて入れないんだ」と返され。
仕方なくお昼を食べさせて夕方に帰しました。
次の週も。また次の週もその兄妹は学校で一日中過ごしているようでした。
後々、学校に登校していた兄妹は学校に来なくなったとうちの父親(保護観察氏をしています)が騒ぎ出し
あの子たちは虐待に合っていたのではないか?と疑うようになりました。
担任の先生と父は何度も自宅を訪問するも、誰も出てくれず、ベランダなど見える所はゴミ屋敷のように荒れ果てていたそうです。
爺ちゃんのお葬式
何も展開がないまま数ヶ月経ち、我が家の祖父が亡くなりお葬式を葬儀屋さんにお願いしました。
三日三晩寝ないのでお葬式は悲しい反面、大変です。それをサポートしてくれるのが昔、映画でも話題になった「送り人」
三日三晩寝ないでサポートしてくれるのが葬儀屋さんです。
我が家には30代くらいの綺麗なお姉さんがサポートしてくださり、
爺ちゃんの昔話を聞いてくれたり、泣いている人を励ましたりもしてくれました。とても素晴らしい仕事をしている、素晴らしいお姉さんだと思っていました。
まさかの。
亡くなった爺ちゃんを挟んで
葬儀屋のお姉さんと色々話をしていました。
話をしていると、、、住んでいる場所からハッとしました。三日三晩サポートしてくれているって事は
三日三晩、家に帰ってないって事で。。。
お姉さんは
葬儀屋のお姉さんは、あの兄妹の母親だったのです。
その時はとんでもなく頭に来てしまい、お姉さんに長々と説教をしてしまいました。
お姉さんは、シングルマザーで県外から越してきて
頼る人は誰も居ず。かといってこの仕事でないと生活が成り立たないといいます。
責めたくも責めきれない理由なのかもしれません。
こんなお母さんが世の中に沢山いるのだろうな。と思い知らされた一瞬でした。
でもネグレクトはネグレクトなのです。
私達ができる事。
それから、どうする事も出来ないと言うお姉さんに、家を空ける時は気を使わななくていいから、我が家に預けて行く事。
もう、子供達を放置しない事を約束しました。
田舎なので、三日三晩子供を預かってくれる所はほとんど無く、前日までに予約しなければ預かってもらえないのです。
人はいつ亡くなるか分かりません。前日予約なんて出来ないのです。
その後、あの兄妹をすぐ連れてこさせ、
お葬式の間、とんちゃんも小さな子がいる為、控え室で楽しく遊びました。
そのあとも、度々訪ねてきてくれ、一緒に寝たり、買い物に行ったり。可愛い子達でした。
兄妹達が中学に上がるちょっと前から、もう大丈夫だから。と来なくなりました。
最後に。
私は旦那様がいて、それでも当時は貧乏で寝ずに働いていました。
なので、シングルマザーのお姉さんがどれだけ辛かったのか。と考えるとやるせない想いでいっぱいです。
子育てに国は力を注いでくれているのも分かっていますが、行き届いていないのも事実。
あの子達は本当に可愛らしかったのですが
もっとお母さんと一緒に居る事ができたら。
知らないおばちゃんにお水をせがる事も、知らない家に付いて行く事もしなくて良かったのに。
きっとあの子達にとって私に声をかけたのは苦渋の決断だったのかな。。とも思います。
クレヨンしんちゃんなら、お隣のおばちゃんが、ひまわりちゃんを見てくれるのに。
「助けて」を言わせない世の中ってのはなんて切ないのでしょうか。
読んでいただきありがとうございます。